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【幽霊の正体 中編】
そして、丑の刻。
幹部たちは、平助・斎藤
原田・永倉、沖田・土方に分かれて
見張りをすることにした。
「隊士の話じゃ、この辺に出るらしいんだけど…」
平助は庭をきょろきょろと見まわしながら言った。
「…いないな」
同じように辺りを見回す斎藤も低く呟く。
「そうだねー、この辺にはいないのかも…
って、一君、あれ!」
ご丁寧にしゃがんで縁側の下を覗き込んでいた平助が、
顔をあげた瞬間に、
顔を真っ青にして叫んだ。
「どうした、平す…」
平助の方を見た斎藤も固まる。
そこには、いつの間にか、
白い着物を着た女がこちらに背を向けてふらふらと歩いていたのだ。
「で、出た…」
平助は真っ青になって斎藤にしがみつきながら呟いた。
「…っ。離れろ、平助!」
「だだだだ、だって、一君!」
こいつは本当に新撰組の幹部なのかと訝りながら、
斎藤は声を張り上げた。
幽霊が歩いている方向には、原田と永倉がいる筈だ。
「左之!新八!そっちだ!」
平助が何かに怯えたような声を出していると思ったら、
いきなり斎藤に呼ばれた原田と永倉の二人は、
勢いよくその幽霊の前に飛び出した。
が、その幽霊と真正面から向き合うと、
すぐに表情を変えた。
「――おい、お前!」
「なにしてんだ、こんなところで!」
しかし、二人の言葉はそれ以上続かなかった。
ドスッ! ガスッ!
いきなり辺りに鈍い音が響いたかと思うと、
次の瞬間、それぞれ腹と脛をおさえて、
原田と永倉はその場にしゃがみこんだ。
それでもなんとか、あとの二人に向かって声を張り上げる。
「総司! 土方さん! 千鶴ちゃんだ!」
永倉の言葉が終わるか終らないかのうちに、
門の方から駆けつけた土方と沖田が、
幽霊――千鶴の腕を左右からつかんだ。
しかし、千鶴は激しく抵抗する。
「――っ!大人しくしろ、雪村!」
「君にまさか、こんな力があったなんてね――」
平助と斎藤も加勢に駆けつけるが、
なかなか収拾がつかない。
千鶴をおさえようとすればするほど、
千鶴は泣きながら暴れて抵抗するのだ。
しかし、不思議なことに、千鶴に意識があるとは思えないのだ。
今だって、抵抗しているのに、目は全く開いていない。
「千鶴ちゃん、君、狐にでも憑かれちゃった?」
沖田はいつも通りの軽口だが、かなり困っていることが表情から読み取れる。
「千鶴、お前、どうしたんだよ」
前から千鶴をおさえる平助も困り顔だ。
すると、千鶴は平助の腕を払いのけようとしながら、
いつもの彼女とは思えないほどの強い口調で言った。
「そこ、どいて! 父様を探しに行くの!」
いきなり発せられた言葉に幹部は全員固まった。
――父様を探しに行くの
「父様、酷い目にあってるかもしれない!
怪我してるかもしれない!
だから、探しに行くの!
一緒に家に帰るの!」
探すの、探すの、そういってなおも暴れる千鶴。
一番いいのは気絶させてしまうことだが、
半分寝ている女子に手を上げるのは気が引ける。
かといってこのままというわけにはいかない。
どうするべきか、迷っていると――。
「騒がしいな、いったい、どうしたんだ?」
ーーーーーーーーーーーー
またここで切ります。
次で完結です。
そして、丑の刻。
幹部たちは、平助・斎藤
原田・永倉、沖田・土方に分かれて
見張りをすることにした。
「隊士の話じゃ、この辺に出るらしいんだけど…」
平助は庭をきょろきょろと見まわしながら言った。
「…いないな」
同じように辺りを見回す斎藤も低く呟く。
「そうだねー、この辺にはいないのかも…
って、一君、あれ!」
ご丁寧にしゃがんで縁側の下を覗き込んでいた平助が、
顔をあげた瞬間に、
顔を真っ青にして叫んだ。
「どうした、平す…」
平助の方を見た斎藤も固まる。
そこには、いつの間にか、
白い着物を着た女がこちらに背を向けてふらふらと歩いていたのだ。
「で、出た…」
平助は真っ青になって斎藤にしがみつきながら呟いた。
「…っ。離れろ、平助!」
「だだだだ、だって、一君!」
こいつは本当に新撰組の幹部なのかと訝りながら、
斎藤は声を張り上げた。
幽霊が歩いている方向には、原田と永倉がいる筈だ。
「左之!新八!そっちだ!」
平助が何かに怯えたような声を出していると思ったら、
いきなり斎藤に呼ばれた原田と永倉の二人は、
勢いよくその幽霊の前に飛び出した。
が、その幽霊と真正面から向き合うと、
すぐに表情を変えた。
「――おい、お前!」
「なにしてんだ、こんなところで!」
しかし、二人の言葉はそれ以上続かなかった。
ドスッ! ガスッ!
いきなり辺りに鈍い音が響いたかと思うと、
次の瞬間、それぞれ腹と脛をおさえて、
原田と永倉はその場にしゃがみこんだ。
それでもなんとか、あとの二人に向かって声を張り上げる。
「総司! 土方さん! 千鶴ちゃんだ!」
永倉の言葉が終わるか終らないかのうちに、
門の方から駆けつけた土方と沖田が、
幽霊――千鶴の腕を左右からつかんだ。
しかし、千鶴は激しく抵抗する。
「――っ!大人しくしろ、雪村!」
「君にまさか、こんな力があったなんてね――」
平助と斎藤も加勢に駆けつけるが、
なかなか収拾がつかない。
千鶴をおさえようとすればするほど、
千鶴は泣きながら暴れて抵抗するのだ。
しかし、不思議なことに、千鶴に意識があるとは思えないのだ。
今だって、抵抗しているのに、目は全く開いていない。
「千鶴ちゃん、君、狐にでも憑かれちゃった?」
沖田はいつも通りの軽口だが、かなり困っていることが表情から読み取れる。
「千鶴、お前、どうしたんだよ」
前から千鶴をおさえる平助も困り顔だ。
すると、千鶴は平助の腕を払いのけようとしながら、
いつもの彼女とは思えないほどの強い口調で言った。
「そこ、どいて! 父様を探しに行くの!」
いきなり発せられた言葉に幹部は全員固まった。
――父様を探しに行くの
「父様、酷い目にあってるかもしれない!
怪我してるかもしれない!
だから、探しに行くの!
一緒に家に帰るの!」
探すの、探すの、そういってなおも暴れる千鶴。
一番いいのは気絶させてしまうことだが、
半分寝ている女子に手を上げるのは気が引ける。
かといってこのままというわけにはいかない。
どうするべきか、迷っていると――。
「騒がしいな、いったい、どうしたんだ?」
ーーーーーーーーーーーー
またここで切ります。
次で完結です。
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プロフィール
HN:
瑠璃
性別:
女性
自己紹介:
好きなことは散歩、読書、料理、ピアノ、そしてもちろん創作。
基本おっとりたまに毒舌。
お誕生日は、薄桜鬼の千鶴ちゃんやってる人と、AAAでラップ担当の人と、金色のコルダ(無印)でトランペットやってる人と同じです。
好きな動物は猫・犬
でも自分を動物に例えるとカメレオン。
基本おっとりたまに毒舌。
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