こんにちは。
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〈木漏れ日色の記憶〉
「夕鈴さ、僕が結婚してって言ったらどうする?」
「へ?」
急に飛び出た言葉に、
目の前にいる彼女よりもむしろぼくのほうが驚いた。
夕鈴はもちろん、目を大きく見開いて、口もぽかんとあけている。
まるで、そんなこと今まで考えたこともありません、みたいな顔をして。
そんな彼女の表情にちょっと傷ついた。
「ああ、ごめんね、忘れて?」
そう言って手を軽く振ると、
夕鈴はちょっと眉をひそめて手元に目を落とす。
困ってるんだろうな。そうだろうな。
僕だって口にするつもりはなかったのに。
夕鈴のことはもちろん好きだ。
できればずっと一緒にいたいくらい。
でも、今の僕が負っているものを、すべて彼女にさらけ出されるかと聞かれたら、
それはまだ覚悟ができていない。
そんな戸惑いがつい口をついて出てしまった。
夕鈴は本当によく場頑張っている。
働き者だし、お妃修行もしっかりやる。
でも、それがなんだかもがいているように見えて、ときどき苦しくなってしまう。
僕なんかのためにそんなに頑張らなくてもいいのに、
もがきながら笑ってもいる。
どうしてあんなことを言ってしまったんだろう。
そんな事を考えていると。
「陛下」
夕鈴が優しく声をかけてくれた。
その顔はもちろん笑っている。
てっきり怒っていると思ってたのに。
ほんの少し、拍子抜けした。
「見てください。きれいですね」
そう言って彼女がさしたのは、光を通して輝く若葉。
何の変哲もない光景だけど、夕鈴と一緒に見るものなら何だって――
「うん、きれいだね」
そう言って僕はそっと彼女の体を引き寄せた。
いつか、覚悟ができたら、もう一度さっきの言葉をかけようと誓いながら。
「夕鈴さ、僕が結婚してって言ったらどうする?」
どうしてあんなことを言われたのか分からない。
ただ、いきなりのことにびっくりしていると、陛下は、
ごめんね、忘れて、とそっぽを向いてしまった。
困ってしまって、手元に目を落とす。
陛下のことが大好き。
ずっと、一緒にいたいくらい。
でも、私にそんな資格はあるのだろうか。
バイト云々を抜きにして、
夫婦っていうのは、互いのことを何でもわかり合っている存在だと思う。
でも、陛下。
あなたは、私があなたのことを知ろうとすると拒むでしょう?
そのたびに私は不安で仕方なくなる。
私は本当に、あなたのそばにいてもいいのかと思ってしまう。
ふと目を向けると、木漏れ日をすかして若葉がキラキラと輝いていた。
なんだかそれが無性にきれいに思えて、気付いたら陛下に声をかけていた。
木漏れ日をさして、きれいですね、と言うと、
きょとんとした顔をされたけれど、すぐに、きれいだね、と笑って、私を抱き寄せてくれた。
さっきの問いかけがウソにしろ、万が一本当にしろ、
私は陛下と過ごす時のことをずっと覚えているだろう。
いつか懐かしく思う時が来るだろうから。
〈あとがき的なsomething〉
Chouchoさんの「木漏れ日色の記憶」から。
この歌は切なくて好き。
「夕鈴さ、僕が結婚してって言ったらどうする?」
「へ?」
急に飛び出た言葉に、
目の前にいる彼女よりもむしろぼくのほうが驚いた。
夕鈴はもちろん、目を大きく見開いて、口もぽかんとあけている。
まるで、そんなこと今まで考えたこともありません、みたいな顔をして。
そんな彼女の表情にちょっと傷ついた。
「ああ、ごめんね、忘れて?」
そう言って手を軽く振ると、
夕鈴はちょっと眉をひそめて手元に目を落とす。
困ってるんだろうな。そうだろうな。
僕だって口にするつもりはなかったのに。
夕鈴のことはもちろん好きだ。
できればずっと一緒にいたいくらい。
でも、今の僕が負っているものを、すべて彼女にさらけ出されるかと聞かれたら、
それはまだ覚悟ができていない。
そんな戸惑いがつい口をついて出てしまった。
夕鈴は本当によく場頑張っている。
働き者だし、お妃修行もしっかりやる。
でも、それがなんだかもがいているように見えて、ときどき苦しくなってしまう。
僕なんかのためにそんなに頑張らなくてもいいのに、
もがきながら笑ってもいる。
どうしてあんなことを言ってしまったんだろう。
そんな事を考えていると。
「陛下」
夕鈴が優しく声をかけてくれた。
その顔はもちろん笑っている。
てっきり怒っていると思ってたのに。
ほんの少し、拍子抜けした。
「見てください。きれいですね」
そう言って彼女がさしたのは、光を通して輝く若葉。
何の変哲もない光景だけど、夕鈴と一緒に見るものなら何だって――
「うん、きれいだね」
そう言って僕はそっと彼女の体を引き寄せた。
いつか、覚悟ができたら、もう一度さっきの言葉をかけようと誓いながら。
「夕鈴さ、僕が結婚してって言ったらどうする?」
どうしてあんなことを言われたのか分からない。
ただ、いきなりのことにびっくりしていると、陛下は、
ごめんね、忘れて、とそっぽを向いてしまった。
困ってしまって、手元に目を落とす。
陛下のことが大好き。
ずっと、一緒にいたいくらい。
でも、私にそんな資格はあるのだろうか。
バイト云々を抜きにして、
夫婦っていうのは、互いのことを何でもわかり合っている存在だと思う。
でも、陛下。
あなたは、私があなたのことを知ろうとすると拒むでしょう?
そのたびに私は不安で仕方なくなる。
私は本当に、あなたのそばにいてもいいのかと思ってしまう。
ふと目を向けると、木漏れ日をすかして若葉がキラキラと輝いていた。
なんだかそれが無性にきれいに思えて、気付いたら陛下に声をかけていた。
木漏れ日をさして、きれいですね、と言うと、
きょとんとした顔をされたけれど、すぐに、きれいだね、と笑って、私を抱き寄せてくれた。
さっきの問いかけがウソにしろ、万が一本当にしろ、
私は陛下と過ごす時のことをずっと覚えているだろう。
いつか懐かしく思う時が来るだろうから。
〈あとがき的なsomething〉
Chouchoさんの「木漏れ日色の記憶」から。
この歌は切なくて好き。
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プロフィール
HN:
瑠璃
性別:
女性
自己紹介:
好きなことは散歩、読書、料理、ピアノ、そしてもちろん創作。
基本おっとりたまに毒舌。
お誕生日は、薄桜鬼の千鶴ちゃんやってる人と、AAAでラップ担当の人と、金色のコルダ(無印)でトランペットやってる人と同じです。
好きな動物は猫・犬
でも自分を動物に例えるとカメレオン。
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